『【石化漫画】憧れのデカ尻女上司を全身石化して犯しまくった話』エキセントリック鳩美

フェチ色が強めの作品のようで、私のフェチとはズレていたのですが、どんなもんだろうと思って購入してみました。そんな訳ですので、この作品ドンピシャなフェチのレビューではありません。フェチ部分の評価ではなくて、外野の感想がメインになります。本作、サンプル画像と解説の｢見どころ｣から伝わる情報はかなり正確だと思いました。ここで好みにヒットするかどうか判断できるのでありがたいですね。(私はよく見ないで買っちゃったのですが……)読んでて気になったのが、｢石化ってどういう状態？｣と言う事です。毛髪も眼球もカチカチで、触って確かめる描写があるので、｢随意筋を操る｣とか｢自分を石だと思い込ませる｣とかで｢石のようになっている｣ではなく、本当に組成から置き換えられている模様。ですが、｢いったん解除する｣のような描写を経ずにポーズを度々変えています。ファンタジー色強めのエロ漫画でそんな細かい事気にしても……という方もおられるかと思うのですが、だからこそ｢スルッと読める｣は大事な要素で、その手の｢つまらない引っ掛かり｣部分のケアされてたらもっと良かったなぁ、と感じました。｢精神はどういう状態？｣も気になりました。こちらは引っ掛かったというより、純粋に疑問が浮かんだだけ。この描写が良い！最高！て方もおられると思います。表情は動かず、本人の｢心の声｣とかで描写が入る訳でもありません。ただ、｢愛撫に反応して潮を吹く｣があるので、全く停止しているわけではなさそう。(潮吹きは｢石化してたら無理だろ｣なんですが、そこはエロ漫画として｢必要な矛盾｣と思います)そこがオチに繋がって、自分の好み的には｢ちょっと｣と思ってしまいました。本作は物語としては｢人間を玩具にして弄ぶ｣系統の倒錯を好む人向けだと思います。ヒロインの受難が｢横暴の報い｣とかではなく全くの逆恨みであるのも、ラストで砕けてしまうのも、重要ではなく｢玩具にして弄ぶ｣都合、粗末に扱われる必要があったのでしょう。一方で私はその亜種で、｢玩具にして所有する｣｢玩具にされて所有される｣系統の倒錯を好むので、このオチは合いませんでした。コレクター気質と言うんですかね、玩具は大事にしないと！と思ってしまって。大事にしまい込むとか、コレクションに加えたまま表面上元の生活に返してあげる、とかだったらヒットでした。