『ボクの彼女はカフェ店員〜バイト先で寝取られた彼女〜』白ネギ屋

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可愛すぎるヒロインのビジュアルに、彼氏との真っ直ぐな純愛。しかし100ページに渡り丁寧に描写される、当に堕ちるところまで堕ちるという展開で久しぶりに脳を焼かれました。素晴らしいです。大学生ぐらいの年頃と言う所は、子供よりも自己責任で自由に出来る反面、まだ大人になり切れないと言う点でヒロインの揺れる心情に高い解像度を感じさせます。非道な間男に対して純粋な愛をくれる彼氏に惚れ直すシーンが、まさにヒロインの複雑な心理を表現していて好きです。しかし間男と一度は断ち切ってからも再度家にまでお呼ばれするシーン。あくまで私は呼ばれたから来ただけ、なんて都合の良い体裁を捨てさせてしっかり“そう言う事”をされるのを理解して来たのだと自覚させる展開が痺れるシーンでした。何気にここで服を脱ぎながら見せる期待混じりのような赤らめ顔がツボです。彼氏もたまたま就活で調子を崩していただけの等身大な熱意ある若者で、そこが二人ともロクな事にならないというカタルシスを一層高めます。なんて悲しい話なんだ。最近NTRジャンルの読みすぎで自分の中でハードルが上がっていたのですが、それを優に超えてきた傑作でした。当面はキャラメルマキアートを見るたびに思い出します。