『望却のエディシウス』ぽかぽかびより

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タイトルの通り、取り扱っている物事の重さとシナリオの長さのバランスが悪く、少しだけ消化不良を起こしているかな？　と感じた作品でした。とはいえ未完成というわけではなく、きちんと完成されているのですが、もう少しだけ枝葉の部分が欲しかったという感じです。あと、最後の裁判における判決については、相当疑問を感じるものでした。教育すら受けさせてもらえておらず、性的に搾取されていたという状況、かつ殺されそうになったためやむなく行ったという状況を考慮すれば、相当な減刑、それどころか恐らく、執行猶予判決が下されるのではないかと思われます。（そもそも、彼女の生育環境や知識不足を考慮すれば、特定少年として原則逆送であったとしても、少年院送致が相当と判断される可能性のほうが高いのでは？　という疑問もあります）状況的に近いものとして、尊属殺人が廃止された判例（細部は異なりますが）を思い出してしまいました。その分を仮釈放で考慮しているのかもしれませんが、そもそも量刑そのものに疑問を感じてしまったため、かなり不自然な展開だと思ってしまったのが、感情移入の妨げとなったのは事実です。