『生理は心理より強し』ロマちん

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デビュー作のヒロインが春香で、今回は夏希。次回は秋にちなんだ名前かな？とか思いながら、読んでみました。なぜかクセになる絵と、実用性高いエロは前作同様。好きな人がいても目の前の快楽に勝てない女の生理がドストライクすぎて完全ファンになってしまいました。部長とやってるのを白状させるやりとりを影とセリフで描写するところなんか最高ですね。主人公、夏希のこと守ってたつもりで、何の役にも立ってないというすれ違いや、夏希自身にも女としてみてくれないと誤解させてたり、すぐそこに幸せな展開があったかもしれないのにという残念さを暗示するところや、めちゃくちゃイカされる本編だけでなく、文字と数コマで暗にしか示されない昼過ぎまでやりまくって朝ホテルから出社の流れや、間男に支配されてしまった夏希を間男に頼んでハメ撮りから垣間見てる主人公の哀愁など、読者の想像力に委ねる部分が多いのは、尺の都合というより、作者のセンスだなと感じます。あとがきで、主人公らのその後が示されていますが、ストーリーの外にも彼ら彼女らの人生があることを思い起こさせ短編ですが、余韻に浸る要素もセンスの良さを感じます。1作目が膣内放尿というパワーワードが飛び交う展開だったので今作はエロは比較おとなしい気もしますが、洗面器に放尿させたり、作者が致命的に尿好きなのはよくわかりました笑次回は妊娠とかタトゥとか不可逆的にインモラルな要素がある展開だったりしないかなと期待します。エロとギャグ論に関しては、前作の方がギャグ要素強目の気がしますね。ダジャレ好きのヒロインのセリフくらいしかギャグ要素は伝わらなかったで。本作には関係ない感想ですが、古いですが古谷実の漫画なんかは、作者が目指すエロとギャグの塩梅を体現してるような気もします。実用性、ストーリー性ともにとてもいい作品でした。これからも応援しています。ありがとうございます。