『ラスト・メイル 〜人類最後の男がハーレム搾精逆レ●プされるRPG〜』あすのかぜ

ストーリー重視で、非常に「読み応え」のあるRPG。全体に丁寧な造りで、序盤から中盤にかけてはゲームバランスもいい。ストーリー主体のRPGが好きなプレイヤーにはお薦めの作品。ゲーム開始時からチート装備が入手できるが、これは実は罠。チート装備に頼っていると、十分にキャラ強化できずに中盤の雑魚にすら勝てなくなる＆終盤にはチート装備より強い装備が手に入る。「ちゃんとゲームをしよう」と思ったら、チート装備は速攻で処分してしまって構わない（と言いたいが、捨てる事も売却もできない。ただのお邪魔アイテム）。ストーリーは丁寧に描かれているのだが、その反面、えちシーンは冗長気味であり、正直タルい。残念ながら抜きゲーとしては機能しないといってよい。えち目的であれば、残念ながらお薦めできない。途中にちょいちょい挟まるパズルステージは、基本的には攻略しないと先に進めない。パズルが苦手なプレイヤーは注意が必要。また、終盤になると、一部の雑魚敵やボスの攻撃が、即死級のダメージがボンボン飛んでくるようになる。対処方はあるが、操作が面倒くさかったりするので、ちょっと「ストーリー主体ゲーム」としての価値は薄れてくる。おそらく製作者はパズル好き。トライ＆エラー的な攻略探しが好きなプレイヤーしか付いて行けないようなところもあり、こちらも万人にお勧めはできない部分である。総合評価としては☆３が限界。「全体の完成度は高いものの、製作者のこだわり的な部分が悪い方にゲームを引っ張り、好き嫌いの分かれるゲームとなってしまった」といった感じである。同質以上のクオリティの作品は難しいとは思うが、次回作に期待、といったところだろうか。なおストーリーは、最後にとんでもないどんでん返しが待っているっぽいが、私はまだゲームクリアできていないので何とも言えない。こればかりは各プレイヤーご自身で確かめてほしい。

・初期からチート武具があるが、中盤以降はそれ前提のようなゲームバランス。・せっかく仲間が多いのに本番はほぼなし。貴重な人類最後の男という設定のわりに無駄うちばかりさせるのは不可解。・AI絵の使いまわし、同じようなシチュばかりが目立つ。・文字スキップ機能がなく、黒画面のくどい長文が多いので連打に疲れる。