『コードオリジン』テンかす

※このレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

ストーリーはよく出来てます。従者のクーニャと信頼関係を重ねて世界の崩壊に立ち向かうというストーリーです。エッチシーンもよく、ヒロインのクーニャもかわいく純愛が好きならおすすめします。ゲームシステムはと言うと、作者が指南書で明記されてる通り、序盤の戦闘はかなりきついです。なので戦闘をなるべく回避して素材を集めたり、町で装備を整えるのが重要になります。エッチ行為が解禁されるとクーニャのステータスを上げれるようになりますがそれでも解禁時は厳しいです。ステータスを上げたい場合は序盤は倒しやすいコウモリを倒して稼いだり、攻撃アイテムを駆使して稼ぎましょう。ストーリーを進めるにはマナと言う消耗品を集める必要があり、最終的には結構な数が必要になります。そのため採取では効率が著しく悪く確実にマナを取得できる戦闘でも作業感が拭えません。エッチ行為のトロフィーみたいなのがあり、貰える物は私が入手出来た範囲ではマナでした。これも作業的な要素が強いので、狙わず貰えたらラッキー程度で考えて下さい。エンディングは三つありますが、一つだけわかりづらいなと感じました。クリア後にその分岐に行く説明があればいいのにと思いました。

最序盤からこれは最高のゲームだと思った。クーニャのキャラ造形がかなり好きでそれだけでも満足。ゲームシステムは結構クセが強いけど、個人的にはこれはこういうものだと割り切って楽しめた。エロの小出し具合がちょうど良かった。文章がかなり好きだった。

作者様も認めていますが序盤の雑魚戦がキツいので最初は2,３戦したら素材集めして帰るという攻略法になると思います。攻略期限等はありませんのでゆっくり進めましょう。エロも良い感じですが私はもう少し文章を読ませて欲しかったですね。選択肢を選んですぐ選択肢、しかも実績解除の為に何十回も、というのは少し疲れます。

上質なRPG。（少なくともFANZA上では）RPG作品を制作・提供していないグループだが、えちシーン含めたゲームシステムの完成度は高い。拠点としての町や、その住人たちが穏やかに狂っていく感じが上手に描かれており、雰囲気も抜群に良い。ゲームとしての完成度が高い半面、ストーリーの進行やシナリオ分岐などのトリガーが非常に分かりにくく、「詰んだ」としか思えない局面が多い。また、「夜伽」アチーブメントは同一の行為（「ナカに出す」「胸に出す」等）を相当回数実行しなければならず、その回数はゲーム進行に不要な程で、まともにクリアしようと思ったら完全な作業ゲーと化す。その作業もいちいち「会話し」、「行為を選び」、「射精し」なければならず、膨大なリアル時間を吸収されるので苦痛に感じる（おまけに報酬がショボい）。先述通りゲームとしての完成度は高いのだが、ストーリー分岐が分かりづらく、獲得しても意味をなさないアイテムなどもあり、完全攻略は難しい。少なくとも私は、多分ノーマルエンド的なエンディング以外は、今のところ回収できていない。総合評価、おススメ度は、残念だが☆3とした。最低でももう少し「作業感が少なければ」と感じる、惜しい作品である。