『悶牝巡廻グルフォビア〜或る少女神官の異種出産地獄〜』I’m moralist

自身の身体が苗床として徹底的に使われていく様が非常にエロい。逆転なしの戻れない苗床化が好きな方におすすめします。

※このレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

「ヒトが魔物に貪られ、苗床となるべく創造された（犬侍先生）世界」で魔物にただ蹂躙されるしかなくなった永遠の幼牝妻による「遺書」として紡がれた物語です。……だがしかし、読み進めていくうちに分かります。これは「花嫁の手紙」だと。神に捧げた美しい無垢な、まだ幼い肢体を蹂躙されて牝となった神官少女が、その高潔な魂を苗床、永久に怪物を生み出し続けるただの孕み袋に化身させるための宣言書であり、誓約書であり、そして後続の誰かに「わたくし、こんなに愛されているんですよ（はぁと）」と主張しているのではないか、と読者は思ってしまうほどにこのお話のヒロインである牝神官の肉体も魂も奪われ、犯●れていくのです。コミック版で幼く愛らしい美貌と、華奢な肉体と高潔な魂がどう変わっていくのかを堪能したのち、生々しく毒々しい小説版で彼女の魂が破壊されていくさまを二度楽しむことができました。救いもなにもないお話をまったく受け入れることができない方にはちょっとお勧めできませんが、ただ奪われるだけの異種姦に興味がある方にはお勧めです。【追記】彼女のための【愛の部屋】の隣にも、その隣にも無数に存在した「扉」。その扉にも様々な、ただし結末はまったく同じで、誇らしくも絶望的な宣言が刻まれているに違いないと思うと、ぞくぞくします・・・。

グロいしエロも少ないです。あと、コミックとなっていますが8割、小説で構成されています。サンプルを見て購入しましたが後悔してます。

すでにレビューされている方がいらっしゃいますが、かなりダークでグロ。また、出産という行為を性的意識で見ることができる方は別としても、一片的な意味での性行為表現は少なめですね。このあたり、魔物と人間とでは価値観も違うという演出なんでしょう。画力の高さも相まって、完成された世界観は、確かに素晴らしいですが・・・どうしても好みは分かれそうです。あと個人的には、ノベルパートの文字がちょっと読みづらかったかな。画面演出としては雰囲気があっていいんですけど、あくまでも「読ませる」という観点に立ってデザインしてほしかったかな。どれも見栄えする内容ではあるだけに、細かいところがすごくもったいなかったです。