『クイズ×RPG ちんちんぷんぷんちんぷんガクエン』ワトサト

とりあえずえっち方面は良い。ちょい肉々しいのが刺さればそれなりに。が、クイズ側が微妙。基本的には普通の4択なのだが、難易度3辺りから業界の内部に詳しい人しかわからなそうな問題がチラホラ出始める。〇〇という略称を使うのは何のファンか、等。アーケードの某クイズ魔法学園的な感覚で言えば、全国正解率70%くらいの問題を過ぎると唐突に20%～5%の世界に放り込まれるような気分、とでも言えばいいだろうか。もうちょっと難易度にグラデーション付けてくれ。後述の問題点のせいで得意の理系科目を体感できず余計そう感じるのかも知れないが。また、酷いのがジャンルの偏り。文系科目は国語は古典や漢字や現文、社会科も地歴公民どころか世界史・日本史・山河湖特化や果ては国旗のみと豊富に取り揃えてあるのだが、理系は数学・科学と医学のみ。強いてあげれば植物やペットが生物学かな？程度で、しかも数学問題に至っては確率や期待値を求める計算させてくる。暗算できるわけねーだろ関数電卓使用前提かよ。それともデジタルガジェット問題やネット文化系も理系だと思っているのだろうか。それ以外はオカルトだのエロスラングだのといろいろあって、別ジャンルなのに妙にアニメネタが挟まったりするのに目をつむればそれなりに楽しくはあるのだが。また、もっと根本の、そもそもの問題として作者の「クイズ観」がズレている。クイズの中にクイズは覚えゲーだという回答(正解)があったり、特に酷いものがジャンル「じゃんけん」。問題文と答え丸暗記前提というアイテム使わない限り初見突破完全運ゲーなブツ。最初の方の〇×クイズに「鯖缶っておいしいよね」という問題もあったりと、ガチなクイズとして挑むとちゃぶ台ひっくり返したくなるようなものがしばしば。俺はね、知識勝負がしたいんであって丸暗記がしたいんじゃないんだよ・・・。この辺合わないと楽しさよりもイライラの方が強いだろう。えっち絵は枚数が多く満足ではあるが、差分は非常に簡素。だいたい汁差分で大きく表情が変わるようなものはあまりない。総評としては、クイズとして挑むと小馬鹿にされている気分になるのがちょいちょいあるのが合わない人にはとことん合わないという感じ。某クイズ学園な気分でやると特に。そこを笑える人なら楽しめるんじゃなかろうか。