『オイテケボリ妻 支えはイケメンデカチン大学生【後編】』ダイダイ胡桃

薬剤師の莉緒をヒロインとする四部作の四作目です。メインのキャストは、ヒロインとその夫、それに竿役の大学生。その周辺の人物が話の進展に合わせて数名登場します。基本的にはヒロインが竿役に逝かされる姿を楽しむための作品ですが、そこに若干の人間ドラマが散りばめられています。この人間ドラマの行動原理はエゴイズムです。ヒロイン、その夫、そして竿役の大学生、更に他の登場人物も、徹底したエゴイストです。一見すると、ヒロインと竿役の大学生の間には愛情があるようにも見えますが、結局のところ快楽の追求という点で目的が一致しているだけのように見えます。物語の展開が、時系列に沿ったものではなくて、それが四作品の中で何重にも繰り返されるので、ヒロインが悪意を持って夫を捨てたのか、それとも竿役の大学生に騙されただけなのかが僕には良くわかりませんでしたが、ヒロインにとって重要なのは、快楽追及だけなのだろうと思います。…ヒロインは、薬剤師として経済的に自立した存在であることが、物語の表面には出てきませんが、作者には意識されていたのでしょう。それにしても、こんなに自己肯定意識の強い人間ばかりが暴走するドラマって、ちょっと不気味です。

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他の方は旦那さんが急にクズになったとか書いてたけど別に元々詳しく書かれてたわけじゃないし仕事場や近隣の人への表面上の人柄と仲良い友人と関わる時の人柄が違うのは当たり前だから全然違和感なかったです。それに仕事ばっかりしてる旦那と家にいる奥さんの関係って今回の作品に描かれてたように旦那さんが奥さんをペットくらいにしか思ってなくて関係にあぐらかいてることが多いので現実味があって良かったと思います。あとおばちゃん面白くて笑いました。言語化難しいけど最初はよくある大学生に寝取られて辞めたくても辞められない?系かと思ってたけど最終離婚して大学生といちゃつく結果になるのは予想外で面白かったです。絵面的にも夫婦でいるより大学生+奥さんペア 旦那さんおばちゃんペアの方がしっくりくるのでよかったと思います。強いていうならもう少し行為のシーン多めに描いて欲しかったので星4にしました。次回作も楽しみにしてます！！

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若い間男に妻が取られる、これ自体は好きなシチュなんですが、最終話だけ残念すぎました。・唐突な旦那のクズ化・妻は、自分が不倫しているのにもかかわらず、夫の不倫(冤罪)にすごいショックを受けており、思考回路がよく分からない・・・

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のひと言に尽きる。家に来た事務員に、奥さんが間男に指示されるがまま悪態をついてるのもよく解らん。ページ数が多い割に、行間をつなぐ肝心な要素が随所で抜け落ちてるから、展開が急過ぎると言うか、窮屈に感じる。そんな調子でクライマックスの『元旦那の前でセックス』というシチュエーションに突入されても全然面白くない。第一、ミニシャチホコに元旦那が恐らく言われるまま括りつけられてる、っていうのも意味不明。いくら何でも抵抗はするやろ？

前半部分の間男の妄想だか回想だか意味不明な話が延々と続きます。今まで妻思いで優しく仕事熱心だが♂としては控えめ…のような旦那が、最終話の無理矢理締めるためだけに急に最低のクズ男でしたと判明します。(妻を卑下する陰口を百夜堂々して間男に聞かれる)ここまでの既刊のように、[人妻が若い男と不倫して恋に落ちて離れられなくなる]のままで走り抜けて良かったのでは？人妻ヒロイン、旦那、間男大学生 ←この１冊でコイツ等３人がただのゲス人間に変貌して、罠にハメて離婚成立からのヒロインと間男のハッピーエンド。なんか違う本を読んでる気分にさせられました。もしくは違う人がタイトルだけ聞いて書いた偽物かと。このシリーズ好きだった人は、最終話読まない方が実用シリーズとして補完できるかも。