『水晶の向こう側〜イキ堕ち、壊される最愛のひと〜』傾世遊庵

プレーンな女教師の脅迫NTRをファンタジー世界に展開しただけの作品かと思っていたら、良い意味で想像を完全に裏切られた。プレーンなエロのベースに「魔法・魔法生物」というギミックを加えることでエロのハードさが高まり「貴族社会の身分違いの恋」という要素を加えたことで、物語に強烈な理不尽さが加わり、ダークさが際立っている。ネタバレを避けるが「一つの選択ミスがなければ恋人を守れたはず」という運命の残酷さを水晶玉の向こうで徹底的に突きつけられる少年エリオットの衝撃は想像に余りある。最初から最後まで救いのないストーリーであり、本来はダークなストーリーとハードなNTRでガッツリ抜ける経験豊富な上級者にしか勧められないが、こういう良作で性癖を破壊される体験をノーマルな人にも是非味わって欲しい思いもあるよなぁ。

※このレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

まず内容ですが、知らないうちに最愛の人がめちゃくちゃにされるお話です。作者様のファンサイト等で6〜7割ほど行為シーンが見れるので話の前後や繋ぎで見たいと思った方は購入をお勧めします。以下感想アリシア先生のハード目な陵●には目を見張るものがあり、特に感度上昇を身体に浸透させる際のシチュエーションはかなり刺さりました。細かいところでは、不良生徒が子供でも使える魔法を性的なイタズラに使ったりと悪知恵がある感じが良いなと思いました。最後らへんの告白も陵●系には欠かせないシーンを抑えていて大変満足出来る作品だと思います。ただ、この作品は恋人同士がしっかりと信頼できていなかったから起きた悲劇であり、もし主人公とアリシア先生が将来についてもっと話していれば勘当を出しにされることも無かったし、主人公が勘当後アリシア先生に早く伝えていれば結末は地獄ではなく最悪程度、2人の頑張り次第で幸せになれる未来もあったのかなと考えると少し苦しくなります。最終的な主人公の行動は陵●系の作品としてはかなり珍しい部類だと思います。正直ちゃんとやっててスッキリするしよくやった！ってなります。つまり後味はスッキリ目…だと思うんですけど高い記録水晶を不良生徒が持っていたって事はバックにはアリシアをどうにかしたい太い人物がいたと思っていたのでそこはスッキリしなかったかも。つまり買おう！みんなも読もうな！