『駆け落ち少女寝取られ〜総集＋完結編〜』TWILIGHTDUSK

今まで反応しなかったあれの復活の時は近い、でもそれは不幸と幸せを同時に呼び寄せてしまう。果たして彼女の心はどっちに。

自分より二回り離れた男との望まぬ婚姻を受け入れられずに駆け落ちしてムラを離れたはずの少女が、結局同じくらい年の離れた男との不義の姦通を望む。矛盾した運命が未成熟の身体に詰まって性欲の形を取って爆ぜ続ける様を高い画力とキャラクターデザイン力で描いた、近代ムラ社会・姦通モノの傑作。少年は菫と源作の姦通に気づくことは無く、ＮＴＲモノというより純然たる不倫姦通モノなのだが。本来ならばただの心優しいＥＤオジサンとして山奥で朽ち果てるはずだった源作と未成熟ながら既に少年との逢瀬を経験して開発が始まりつつある菫という「本来は出逢うこともなく、結ばれることも許されなかったはずの身体」が、駆け落ちの果てに行き着いた雪山という極限状態で出逢ってしまい、操を立てるべきと頭では理解しつつもお互いの気持ちを慮る優柔不断さを潤滑油に結合してしまうという化学反応が、単なる不倫モノとして括れない妖艶さを醸し出す。菫と源作を「互いの性の誘惑に耐えられなかったが基本的には優しい善人」として描くための必然とはいえ、少年が流浪先で仕事に追われ菫に構ってやらなかった「隙」を晒すのはやや物語の完成度として緩さはあるが、それでも十分な構成力を誇る。未成熟な体型の子の古風NTRがアリなら、と言いたいところだけど、こういう肢体の少女が性癖外だったり、NTRモノは苦手という人にも性癖開発のお勉強として知ってもらいたい傑作。たまには脳を破壊される経験もした方が良い。

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ストーリー・展開ともに面白かった。自然なエロも満載。源作が悪人でなかったのは意外であった。しかも寝取られにも関わらず、鬱エンドでない点も好姦であった。

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商業誌でもあった、着物を着る年代設定の話。駆け落ち少女でも、あんな所まで堕ちてゆくのか～。かわいい子を落とせる男に成りたいと思う。

話◎。タッチが拙いながらも魅力ある。きれいな描かれ方ではないのが◎